ヤクルトの監督になったときに「ID野球」というキャッチフレーズを用いた
重要な情報を大切にした考える野球という意味で、球界に瞬く間に浸透した
だが、相手投手の配球を分析し、それを頭に入れただけでは情報を単に「確認」しているに過ぎない
それをかみ砕き、どう活かすかを考えたときに初めて「思考」が始まる
陽明学に「知合一致」という言葉があるが、まさしくそう
知識と行動が一体にならなければ、決してよい結果は生まれないのである
野村克也
日本経済新聞「私の履歴書」
2005年6月1日掲載
コメント