原水で流し⇒浄水で流し⇒使い始める
一般的に各家庭に設置されている水道管は鉄でできています
管の内部には常に水道水が満たされているために結果として長い年月の間に錆びが生じることになります
錆びはやがて水道管自体を腐らせてしまいます
水道管の耐用年数は15年から20年と言われています
使用の限界に近づきますと、管の内部の腐食のために水の出方が細くなったり赤錆びが出る、くさい、味がおかしい等様々な症状が出てきます
日中は水を多かれ少なかれ使い、管内部の水が流動するので先に述べた症状は少しは改善したように感じます
問題は夜です
就寝してから朝起きるまでの間、数時間は水の動きはありません
朝一番に水を使い始めるその時が、一番すべての症状が強まってる状況となっています
もう少し正確に言うと、水道管が新しくても古くても同じことは必ず起こっています
つまり、朝一番の水を使い始めるときには何らかの対策が必要だということになります
朝一番の水は、錆びや金属の腐食成分、その他の成分が沈殿しています
これを浄水器にそのまま流した場合、結果として浄水器のカートリッジに余計な負担をかけさせて、カートリッジの性能を下げてしまったり寿命を縮めることとなります
朝一番の水は、原水で数十秒間流し、その後で浄水器の内部に水を通してから初めて使い始めるという動作になります
浄水で流す意味は、塩素が抜けて結果雑菌繁殖がしやすくなった水が浄水器本体やホースの中に
溜まっている水を流すということです
此処で「原水でも浄水でも流すのはもったいない」とのご意見も多々頂きますが、流した水をただ捨てるのではなくボウルに溜めておけば、色々な用途に使えます
一番理想的なのは洗い物を朝一番に原水で洗い、最後に浄水を流すというのがよろしいと思います
私の場合は、毎朝2分間程度は捨て水を行います
2分間も流し続けますと、塩素の臭気が立ち昇ってきます
家庭用の浄水器の設置タイプには大きく分けて4種類あります
①シンクの下部の水道管自体にカートリッジが入ったカプセルを取り付けるタイプ
②水が出てくるフレーキーパイプの先、泡沫部分に取り付ける一体型タイプ
③浄水器本体はシンクの上に置き、延長ホースの先を泡沫取り付けて、レバーで原水と浄水を使い分けるタイプ構造上、アルカリ浄水器はほとんどこのタイプになります
④水が出てくるパイプ自体の形状を変えてパイプの中にカートリッジを内蔵するタイプ新築家屋にはこのタイプが増えました
注意が必要なのは①と③のように、水の溜まっている部分が多い場合には、排水する時間を長めにすることが肝要です
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