日記は麻薬

言葉のビタミン

日記の持続と深く関わっているのは

「執する心」とでもいうものの存在ではないかと思われる

日記の書き手を持続させているのは

何物かへの執着である

逆にいえば執する心がある限り

日記もまた持続するのだということになる

  中 略

ある者は「私」に執し

ある者は「人」に執し

ある者は「家」に執し

ある者は「業」に執し

ある者は「国」に執する

  沢木 耕太郎 
  「紙のライオン 
   路上の視野~日記による銃後」
  文春文庫

  
                                               
                                               

                                                         

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