浄水器の選び方 ②

水と健康

我々が使用している水道水は安全なのでしょうか?

水道水は無色透明なので、普段はあまり気にも留めませんが決してそのままの状態で飲んでも安全だとは言い切れない極めて危険性をはらんだ存在なのです

拙文『朝一番に忘れずに行うこと』でもお話ししましたが私は毎朝、一番最初に水道水を使い始める際には2分間程捨て水を行っています

特に私の住んでいる地域は適当な水源が近隣にないため、隣り町の下水処理施設から排出された水を浄水場に引き込み其処で処理した水を各家庭に供給しているために水質は常に全国ワースト3に入るレベルの最悪な状況です

2分間流しているだけで、なんと臭気が立ち昇ります

この街のケースは論外としても、水道水には常に注意を払わなくてはなりません

水道水には想定外の様々な物質が入ってます

雨は大気汚染の原因である窒素や硫黄を含んだ酸性雨となり、更にPM2.5の影響によって硫酸塩が加わって湖沼や河川の魚や山林の樹々に生態系を変えるほどの影響を及ぼしています

その濃度はコンクリートをも溶かす威力です

クルマのマフラーから排出されるベンツピレンは発がん性の極めて高い物質です

街灯や信号機、電気製品から流れ出た有機溶剤やクルマから落ちたオイル、プラスチック製品から溶け出た環境ホルモン等々 

都会に降る雨は、地面が舗装されているために様々な物質をさらいながら下水道へと流れ込み、浄水場へと運ばれます

郊外からは、ゴルフ場や農地で散布された農薬が雨に流されて川へ運ばれ、浄水場で合流します

浄水場で処理されても、全ての不要な物質を100%除去できるはずもなく、逆に凝集剤として添加されたアルミニウムや塩素が加えられ水道管へと導かれます

塩素は水中のフミン質のような有機物と結びついて発がん物質のトリハロメタンを生成します

水道管の中では、菅から溶け出した亜鉛や鉛、鉄やアスベストが加えられて各家庭の蛇口へと運ばれるのです

身体のためには、各家庭の置かれている環境や予算に見合った手段で必ず此処で不要な物質を取り除く手立てが必要なのです

『 浄水器の選び方 ① 』では、様々な種類についてのお話しをさせていただきました

ここで提案したいことは、余程の高価で高性能機種でない限り浄水器 + 専用の飲料水 の複合形式が合理的ではないかということです

一般的な浄水器は万能ではありません

飲料水とは分けて考えるべきです

ここでのテーマは浄水器の選び方②です

ようやく大切なお話しをさせていただきます

浄水器本体の外枠に使用されている素材はポリ塩化ビニル(塩化ビニル・塩ビ・塩化ビニル樹脂とも称されます)以外の商品を選ぶことです

塩化ビニルの中には、可塑剤として使用されているフルタ酸エステルが入っており、これは環境省のリストにも載っている環境ホルモンの一種なのです

ラットの実験では、雄の生殖機能と細胞に異常が現れることが確認されています

塩化ビニルを素材として用いるのは、簡単に成型できることが挙げられます

問題は、熱を加えなくても簡単に外へ出てくることなのです

厚生省が定めた基準値の1,000分の1程度なので、メーカーも問題視してないレベルと片付てしまえますが、環境ホルモンは残留性があり、極微量であったとしても十分に身体に作用します

50mプールに目薬1滴ほどの環境ホルモンでも確実に身体に影響を与えるとは、科学者の言葉です

増して、浄水器は日々使うものです

長い期間の中で、身体に蓄積されるのではないでしょうか?

皆さんは、どう考えられますか?

話しは変わりますが子供の玩具に塩化ビニルが使用されている商品があり、それを遊んでいるうちに子供が口に含んだりするため問題視されているのは承知の事実です

塩化ビニル製の玩具を最初から与えないことが大切です

蛇足ながらもう一点申し上げますが、スーパーマーケットで魚の切り身や肉のスライスのパック詰めを購入して冷蔵庫や冷凍庫で保管する際、ラップは塩化ビニル製なので、ご家庭のポリエチレン製などのラップに移し替えてから保管するようにするべきです

塩化ビニル製ラップの欠点は、成型しやすいが通気性があるので保管には不向きだということです

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